2012年02月03日

この頃

異様に仕事に集中できている。

先週の土曜日から、昨日までの6日間で、

洋服の絵を93型描き上げた。

これはmerph3シーズン分に相当する。

そのうち86型はシュレッダーに食わせたり、破いて捨てたりした。

いつも使っているクロッキーブックがもうすぐ終わってしまう。

烏丸丸太町まで買いに行かなくちゃ行けない。

まだまだ描けそうだから、明日、買いに行こうと思う。

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昨日の周年、特に知らせもしていなかったのに、

友人のバーから洒落た贈り物がマグナムサイズで届いた。

先日飲みに行った時にぽろっとつぶやいただけだが、

それを気に留めてくれていたんだ。

そういうところ、見習おうと思う。

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その後、いつも旨いビステッカを食べさせてもらっている、

お向かいの『イル カント デル マッジョ』の田村さんがご夫婦で来てくれたり、

昔のバンド仲間の晶が一緒に創っている曲の打ち合わせに来たり。

静かながら、今の心境にばっちり合った創立記念日を過ごせた。

店番をするたびに、

22坪の広い店をまるで自分の部屋の様に占領し、

ギターを弾いて珈琲飲んで、

顧客さん、一見さん、友人、社員ごちゃ混ぜでゆっくり過ごさせてもらっている。

今日も店番。

朝一番から好みの生地のサンプルが届き、機嫌もいい。

昨日の様な吹雪もない。

大好きな冬の陽射しがもう入らなくなってしまったのは悲しいが、

iTune から久しぶりに the ARROWS のインディー時代のアルバムをかけている。

『ブリブラ』を聴いて、

名古屋から東京の僕の部屋に弟が自転車でやって来た日の事を思い出している。

あれからもう10年以上経つ。

『理屈っぽい和製ギャラガー兄弟』と呼ばれたのが懐かしい。

今、あいつはアルバムを創っている最中らしい。

来週東京で会えたらいいが、忙しいだろうか。

連絡してみる事にする。


2012年02月02日

7回目の創立記念日

本日、2月2日、

有限会社Sanctumは7周年を迎えた。

2005年2月2日に始まった手探りの制作と不安だらけの会社運営。

上手く行く方法を勉強してから始めるのではなく、

問題にとりあえずぶち当たってから、

自分でどうして行くかを考えて、

がむしゃらにやって来た7年間だった。

始めたときは18坪の事務所にたった一人で閉じこもり、

ただひたすらに洋服をデザインして、

店頭で必死に自分の服をプレゼンした。

現在、我が社には2人に社員が居て、

一人でやっていた頃の仕事の大半を二人がやってくれている。

最後まで問題だった店頭の運営も、

ようやく大方手放しで問題なく廻る様になって来た。

そうなれば、僕を含め、この3人でこれからどうして行くか、

その答えは簡単で、おそらく、全員が同じ答えを出していたと思う。

年末から、そのために会社は慌ただしくなって来ている。


個人的な事だが、

僕の人生で最も関わりの深い数字が2と8である。

誕生に関する数字はすべて2が絡む。

会社、店、家族、スタッフ、そのすべての誕生日に2がついている。

そして、僕が最も活躍する時、8が絡んで来る。

今まで背負った背番号はすべて8。

今年は8年目。

それならば、誕生に関わる2を創り出せば、大きな成功を導くのかも。。

しれない。

そうあってほしいと思う。


今日は記念すべきはじまりの日。

だから、一日を僕にとって一番重要な仕事をしていたいと思った。

つまり、今日は、店番。

雪が舞う極寒の京都市中京区堀之上町。

陽射しの具合と店に並ぶ作品だけは既に春真っ盛り。

心地の良い空間で先ほど1杯目の珈琲を飲み終えた。

でも7年間の思い出に浸る暇など無い。

頭の中はこれからの野望で満ちていて、

油断をすると酷く鋭い目つきで一点をにらんでいたりする。

その成果、最近僕の店番の日に来客が少ない。。


書き始めに降っていた雪は今はやんでいる。

大事な1日目。

楽しんで過ごしたい。



2012年02月01日

第8期 始めます

本日より、有限会社Sanctum、第8期の開始となります。

関係各位、顧客様方にはこれまで、多大なご協力を頂きました。

本年度も、我々有限会社Sanctumを宜しくお願い致します。


そして、明日は会社の創立記念日です。

7周年を迎える我が社は、今、大きな挑戦に向かっております。

洋服のメーカーが通常目指す方向に背を向けて、

商売のセオリーに背を向けて、

向かい風に真正面からぶつかって、

それでいながら、『風が気持ちいい』とつぶやいています。

3人の小さな会社ですが、

魅力的な行動でまわりの方々の厚意に応えて行きたいと、

そう、考えています。


わたくし、個人としましても、

ここ最近、大きな心境の変化があり、

毎日、自然に仕事に集中できる状態になりました。

フワフワとしていた部分が形を成し、

しっかりと有るべきところに落ち着いたような気がします。

こうなると、次々とアイデアが浮かび、

毎日ひたすら絵を描き続ける事が出来ます。

今、非常に楽しく穏やかに仕事をしています。

merphと共に始まった弊社の第8期、

ここをご覧になる皆様に、

厳しくも温かく見守って頂き、

我々の活動が、一瞬でも皆様に楽しい瞬間を創り事が出来たら。

そう思います。

本年度もどうぞ、宜しくお願い致します。


2012年01月26日

MR1012

久しぶりの店番。

開店から絶好調で機嫌がいい。

でも、吉川店長は今日も説教されております。

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MR1012。

展示会終了後、

その吉川店長からの発注にて制作。

cassowaryのみの取扱のレインブレーカー再登場。

今回はダブルピケの残布20mほどを使い、6着だけ。

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でも、それだけでは工場は縫ってくれないので、

吉川君に

『コートの場合最低でも12着はオーダーをくれないと別注何度やりませんよ』

申し上げたところ、MR1006のblackの残布、25mもついでにつぶしてくれるというので、

生地違い2色の展開合計14着を生産。

この倍は売れます。』

そう、発言していると噂に聞きくし、

期待しているが、まだ、完売の報告は入らない。

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スピンドルのストッパーが革だったり、

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ファスナーがエクセラのゴールドだったり。

パイピングが鮮やかなオレンジだったりと、

とにかく、美しく仕上げる事を志して制作。

個人的にも大変気に入っているのだが、

なんせ膨張色、とある事情が有って踏み切れない。

いつか体系が元に戻った時、その時のために買うか。。。

もう少し、考えてみる。


今日は店番。

物量がごっそり減り、僕の好きな雰囲気になっている。

そうなると来客も増え、忙しくなるのがcassowary。

寒いのに、感謝します。

おかげで好き勝手物が創れる。

楽しいです。


2012年01月25日

依然、迷宮の中

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昨日から続く、生地ラビリンス。

全然ピンと来ないまま今日も午後がやって来た。

優しい陽射しのこぼれる事務所で、

一人、悶々と机に向かっている。


秋冬の生地はどれも魅力的で、

春夏と迷う原因が逆になる。

加工をあまり好まない僕にとって、織り、編み、糸のポテンシャルが重要となる。

それをどのデザインに当てはめて行くか。

最初にある程度の目星をつけてからデザインはするのだが、

描き上がり、頭の中にそのCGが上がると、

たいてい当初の生地から変わってしまう。

今夏もその心変わりにより、迷宮に深く迷い込む結果となった。

それでも、楽しいのは秋冬だからだ。

今日は、じっくり考えてみる。


そして、そして、ようやく店が春の装いとなって来たが、

皆さん、ご来店いただけただろうか。

今年の春は少し明るい色使いも増やした。

コーディネートもしやすい様にパンツのカラーや、

中に使えるカットソーの色合いもコートに合わせている。

そのせいか、お客さん達が店頭でいろいろ着替えているのを見かける。

これからもっと選択肢が増え、楽しんでもらえるとうれしい。


迷子

生地を悩んでいる。

まだ見つかっていないもの有るが、

結構いい物が揃っているから、何とかなると思ったのだが。

甘くはない。

デザインはほぼ上がっている。

merphに関して。

animaはこれからだ。

秋冬はやはり気合いが入る。

merphとしての初めての秋冬。

どうしても肩に力が入ってしまう。

おかげで肩こりも半端なものではない。

今日もひたすら生地を睨みつけ、

時々デザインの正書を描き上げ、

気が変わり、気が迷い。

結局、今まで決めていた生地を取り下げただけ。

生地未定が2品番増えてしまった。

家に帰っても、ソファに座り、今(2:23)まで悩んではみたものの、

やはりだめなものはだめ。

そろそろ息子の隣に潜り込んで、眠る事にする。

あと5時間もするといつもの暴行が始まり起こされる。

そしたら新しいアイデアも浮かぶかもしれないし。

おやすみなさい。


2012年01月22日

merph、好発進

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金曜日、大量に新作が届き、

店が一気に春へと移行した。


新しい挑戦、merphは、うれしい事にスタートダッシュに成功した。

どの品番も好評で、既にサイズがけすら発生している。

cassowaryの在庫は各サイズかなりの潤沢状況なのだが、

それをも脅かす好調ぶりだ。

特に飛び抜けているのはMR1008MR4005

毎日、マルチヒット。

MR4005の好調はうれしい。

一見、目に留まらないシンプルなカットソーだが、

試着してもらえば今のところ打率は10割だ。

生地の雰囲気、着丈、サイジング。

そのバランスが気に入っている。

本日、C/#ash size2に黄色信号がともった。

もっと作って置けば良かった。


それにしても、早くから新作が動いてくれてうれしい。

お店でのやり取りからは、

もっと早く新作の投入をした方が良かったかもとさえ感じる。

来年は12月の納品品番をもう少し増やしておきたい。


さて、大忙しの土日をくぐり抜けて、

明日からはまた怒濤の日々が続く。

手続きやら打ち合わせやら、大混乱になる。

せめて、今夜はゆっくり眠っておきたいが、

朝は早くから体調80cmの怪獣に携帯やエアコンのリモコンで殴られたり、

アスレチック遊具の代わりに昇られたりで起こされる。

最近、事務所でうとうとする事が増えた。

新事務所には仮眠スペースを作ろうか。。。



2012年01月20日

MR4005

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このところ、カットソーで改心の新作が、正直創れていなかった。

スウェットパーカの呪縛から逃れられず、

ガンジガラメだったと思う。

だから、merphという新しいスタートと共に、

吹っ切れた心で新作に取り組んだ。

このMR4005、今回のカットソーの中どころか、

ここ3年の中でも改心の一撃である。

それなのに、展示会オーダーはたったの8枚。

でも、おそらく、これはcassowaryで爆発する。

いままでそう思って外れた事がない。

だからしっかり店頭在庫を用意した。

事実、既に身近なところで大好評。

火がつくのはおそらく、明日だろう。


生地からもって、非常に金がかかっている。

粗挽きの共糸の裏毛とフライス。

実に大人びて、聡明な見栄えに仕上った。

裏の見返しの形などもポケットの袋を隠すために工夫している。

着丈を短くしたが、そのバランスも気に入った。


洋服を作る上で一番重要なのは、

世の中で売れている雰囲気を持たせる事なのだそうだ。

皆さんそんな愚行に勤しんでいらっしゃる。

僕はそんな事をがんばらない。

楽しく、服を創り続ける。

その結果、cassowaryでは、僕が自信を持つ物は、

言葉で飾らずとも主を見つけて行く。

僕の服に限らずだ。

雑誌やナニガシが付けた価値や情報をぬぐい去った時、

ただ純粋に着たいと思う服を創りたい。


2012年01月19日

MR1008

明日、これが届く。

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MR1008。

極、シンプルなバルマカーン(ステンカラーコート)。

そう、今シーズン、シンプルな物には、裏が有る。

これも裁断が以上に少ない。

右前身頃から外袖にかけて1枚。

左前身頃から外袖にかけて1枚。

後身頃から両内袖の肘あたりまでが1枚。

たった3つのパーツでコート形を成している。

襟裳前身頃から裁断されず、折り紙の様にラウンドが形成されている。

少なくとも、通常は倍以上のパターンパーツが必要となるところ、

3つで、しかも、言われなきゃ気が付かない程、普通に仕上げた。

ダブル(150cm幅)の生地ではロスが大幅に出て、

シングル(110cm幅)の生地では内袖の肘から先が入らなかった。

そこで、内袖は肘までで裁断し、

足りない肘から先はまだ余っている前身頃の外袖をぐるりと巻いて継ぎ足した。

分かりにくいと思う。

だから、店に来てほしい。

そして、着てほしい。

異常な方法で出来た、普通の見栄えの洋服。

アカデミックな洋服を創りたかった。

その挑戦を無駄というなら言えば良い。

無駄だろうが、画期的だろうが関係ない。

要は、僕が楽しいかどうかでmerphは稼働している。

このコート、昨日のチノーズに負けず、楽しんだ。

挑戦は楽しい。


ようやく春物がある程度揃った。

そろそろ店のレイアウトをがらりと変えよう。

そう思っている。

苦手な春だが、

洋服の立ち上げは季節を問わず、心が躍る。


2012年01月18日

MR3003

チノパンを創った。

極、普通の何の変哲も無い着用シルウェットの。

生地もドンズバ、何の変哲も無いチノクロスを使って。

ただし、何もかもが変哲の、異常な方法によって。

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このMR3003、本来有るはずのモノが、無い。

写真の2枚目と3枚目を良くご覧頂きたい。

バックセンターとサイドに、裁断が、無い。

つまり、このパンツは股の一部を除いて、1枚のパーツで創られている。

ポケットもダーツを利用している。

腰裏の身返しも、折り紙の様に織って作っている。

148cm幅のダブル反にめいいっぱい広がった銀杏の葉っぱの様なパーツを、

ロールして、折り紙の様に折り返してこのパンツは出来ている。

その上で、着用姿は、ただのチノパンなのだ。

それを無駄だと言う人も居るだろう。

でも、僕らにはこれを創る技術と、発想と、遊び心が有る。

なんせ、これを創っていて、猛烈に楽しかった。

merphはこう言う事もやる。

それを楽しんでいる。

それが誰にも求められないのなら、

僕は洋服を創るのをやめれば良いだけだ。

ただ、今は、これを楽しんでくれる人が、

僕が洋服を創り続けて行くのに、十分なだけ、まわりに居る。