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[ 01.diary ] 2008年11月30日
2008年11月総括。
本当にもう12月なのか。
半年毎の企画を進める仕事をしていると、
一年は6ヶ月ずつの2ピリオドで、
その間、今が何月なのかをよく忘れる。
そうなれば、曜日など感覚がなくて当たり前だ。
今日が日曜日なのも明日が月曜日なのも、もうどうでも良い。
サザエさんを見て迫り来る月曜日に憂鬱になるのは日曜日が休みだという幸せの証明だ。
僕にとって迫り来る休日の終わりに対する憂鬱は
ここ何年かで懐かしい若い頃の思い出の様になった。
昨日は自宅で決算に向けての書類発掘。
無くさない様に書いたメモを無くす男は、
一年間の様々な書類を探すのにコンパに明け暮れたOLが
いざ結婚となり必死で料理を覚えようとするくらいの時間とエネルギーを必要とする。
なんとか必要な物を見つけきったのは23:59。
少し飲みに行こうと思って靴下を履いた時点で力つきた。。。
12月はデザインと忘年会を一日おきにする日々が続く。
現在その忘れがちな日曜日の昼下がり。
また平和な日差しが悪魔の館に降り注いでいる。
外を行き交う人たちも完全に冬武装。
来月からは春物が届きだすこのKAMMER(部屋)で、
少しずつ来年の冬服を描きながら、
誰か来るのを待つのが最近気に入っている。
[ 01.diary ] 2008年11月28日
wonder boy
KasparとEmから今朝、吉報が届いた。
大きなおなかをまったく苦にせず、
この夏、遠く北欧のデザイン王国からやって来たオテンバ娘が、
昨日大仕事を成し遂げた。
生後一日とは思えないかわいい男の子の写真が送られてきた。
正直、泣いちゃった。
だってさ、あいつら兄弟みたいになってるから、
そりゃ、30も半ばになると、
緩んだ涙腺はこういう出来事ではもう涙を抑えられないんだよ。
人間は長く生きるとつらい事がたくさんある代わりに、
その数が多いほどいろいろな事で感動できるようになるんだな。
そう思う。
昨日そのスタートをきった新しい友人。
彼にもきっとすばらしい人生が訪れると疑わない。
There is no doubtだ。
今日の京都は何だかはっきりしない天気で、
店も暇だけど、すごく素敵な気分。
またデンマークに行きたくなった。
[ 01.diary ] 2008年11月26日
冬の寸前、昼下がり。

この穏やかな風景とは全くかけ離れた日常を送っている。
春夏の生産と秋冬の企画が大詰め。
春夏の生地やファスナーの手配をしながら、
12月の出荷分の伝票を起こし、
思いついた来秋冬のデザインのラフを描く。
ずっと机で固まって絵や伝票を書き続けていると、
膝から下がじんわり冷え、立ち上がるときに『グァキッ!』と鳴る。
左の肩のこりも尋常じゃない。
11月の終わり、秋と冬が一日交代で京都を揺さぶる中、
僕の机の上は分代わりで春夏と秋冬が乱れ合う。
忘れない様に書いたメモをなくす。
ところで、今日久しぶりに弁当を買ってみた。
京都大丸裏の弁当屋。
ここでおそらくまずいものの事を書くのは初めてだろう。
あそこまで酷い物に金を払ったのは久しぶりだ。
米しかまともじゃない。
客からお金をもらうのにあれじゃ。。。
反面教師として今日はその弁当を我慢して食べた。
[ 01.diary ] 2008年11月25日
連休明け
3連休、たくさんのご来店ありがとうございました。
まぁ、あまりサンプルを見るというよりはコートでしたね。
金沢や神奈川、東京に四国。
卸先さんでlaluを知ってくれたお客さんがたくさん着てくれました。
で、コートたくさん買ってもらいました。
ありがとうございます。
やはりこのくらい寒くなるとお目当てはPコートですね。
少し前まではトレンチやステンカラーが人気でしたが、
ここに来て再びエースが調子を取り戻しました。
試着の多い事。
サイズもまだ揃ってますんで、悩んでた皆様、お待ちしてます。
そんな大忙しの3連休のど真ん中、
私、愛するグランパスのお応援へ行って参りました。
結果は3−2でグランパスの勝ち。
でも非常に後味の悪い試合でした。
なんせ、審判が酷い。
ほとんどのファウルがとられず、正当なタックルで笛が鳴る。
両軍が審判に文句を言い続けるとんでもない試合となりました。
最後は京都の増嶋のファウルでPK。。。
なんとか勝ったけど、その前に2つ明らかなファウルが流されてるし。。。
みんな頑張ってるのに、素人が絡むとすべてが壊れちゃうよ。。。
ともあれ、なんとか勝ったグランパス。
最高のシナリオは33節、鹿島が残留の危機にある磐田に負けて、
グランパスが残り2試合を連勝すれば、優勝。
その上、天皇杯もまだ可能性が残ってるし。
アジアチャンピオンズリーグの出場権も手に入りそう。
浦和が強くなっていった様に、グランパスもそうなる事を祈ります。
[ 01.diary ] 2008年11月21日
静かな1週間
今週は静かだ。
店も来客が少なくて、生産と春夏のショップのいろんな資料作りに集中した。
明日からの3連休は少し忙しくなる見込み。
春夏のサンプルの一部と最盛期のコートを皆さん見に来てください。
ワインくらいは用意しようかな。。。
自腹で。
静かな今週は、寒さは激しかった。
さすがにKAMMERも扉を閉めて暖房つけた。
それでも地響きがする様な底冷えは、
確実におっさんの腰に悪い絵影響を及ぼしている。
ディープインパクトが来ない様に緊張し続ける腰回りの筋肉が、
このところ気怠く重い。
つま先は本当か嘘か、ユニクロのヒートテック靴下をはいているから暖かい。
ユニクロはコンクリート打ちっぱなしの職場の防弾チョッキ。
僕らの命を京都の怨念が発する底冷えから守ってくれる。
怨念vsハイテク。
地味だがゴーストバスターズの構成だ。
さっきまで少しぱらついた雨がやんだ。
明日からの予定だったけど、
サンプルが全部揃ったので、
今から店頭に出します。
JKT類が3型、パンツ3型、カットソー多数。。。。
んじゃ、準備に入ります。
[ 01.diary ] 2008年11月17日
冬の春
いよいよ冬がやってくるから、
もうすぐKAMMERには春が来る。
縫ってるぜ、春の戦士たちを。
KAMMERにもうすぐ春が来るなら、
私の頭の中は来年の秋だ。
先日、法事の最中にコートを思いついた。
すてきなコート。
でも和尚の背中で思いついた。
だけどヨーロピアン。
ヒントを一次的にとらえても詰まらん。
持って生まれたひねくれた人間性は、こういうときに煌めくのである。
和尚の背中にミリタリーカルゼを見いだした心眼は、
人生の99%の場面で役に立たない。
明日からしばれるそうだ。
コートがついに本気で活躍する。
10808の森の魔術師のコートを着たい。
でもサイズ3が無い。
サイズ2を無理して着るか、
急激に痩せるか。
はたまた、10810のマントを翻し、すれ違う幼児を泣かすか。
全体的に服が黒くて髪が長くて、ひげが生えているオスらしき生き物。
育ちの良いちびっ子の中で、アニメや絵本の悪役でしか見た事の無い生命体。
それと紅葉決め込む京都市中京区の小道で遭遇する可能性は
親も幼稚園もクレヨンしんちゃんも教えてはくれない。
コートが着たい。
でも、無い。
サイズ2が着れる様になりたい。
春がくる前に、素敵なシルウェットを手に入れたい。
同じ様な事を毎シーズン書いている。
意志の弱さも持って生まれたもの。
こいつだけは僕の人生でずっときらめいている。
[ 01.diary ] 2008年11月14日
紅葉JAPAN
やたらとこの時期、外国人の来客が増える。
そして今年、なぜかその外国人たちが揃って京都の次に向かうのが飛騨高山。
ドイツ人、フランス人、みんなが
Do you know TA KA YA MA〜?
Have you ever been to TA KA YA MA〜?
うれしいね。
我が第2のふるさと飛騨がインターナショナルになっている。
だからみんなにお勧めの飛騨牛のレストランを教えといた。
京都も御池通の並木が真っ赤だ。
それに加えて最近は,
明日何か不吉な事がおこるのかと思うほど夕焼けが妖艶だ。
あれを眺めながらガンズアンドローゼズを聞きながら
お気に入りのシングルモルトを飲んだら、、、、泣く。
高鈴でも泣く。
でもサライでは泣かない。
紅葉はどんな花よりも感動する。
花の様に胸焼けのするにおいも出さず、
散ったあとも美しい。
引き際の良い英雄的プロスポーツプレイヤーのごとく。
あの潔さをいつの日か僕も。
[ 01.diary ] 2008年11月13日
泥酔語録
昨夜は高鈴のライブにお邪魔。
LIVE KAMMER以来の高鈴songsにまたもや涙を流しそうになりながら、
必死に堪えた素敵な夜。
ちょっとGの彰久君の衣装などもお手伝い。
久しぶりのスタイリスト業。
我ながら完璧のコーディネイトだった。
打ち上げにも誘ってもらって、3時まで飲み続けた。
久しぶりにビールが腹に入らなくなるまでのんだ。
ミュージシャンとデザイナーが抱えるストレスの共通点が、
ビールのピッチをあげた。
そして2時半頃、自分でも信じられないくらい良い事を言った。
『敵に注目せずに、味方に注目すればいいじゃん』
自分が最も出来ていなかった事を、実に偉そうに言い放ってやった。
確実にあれは自分に向かっていった言葉だ。
あの発言ぶりには責任を持たなきゃいかん。
だから、すぐに実行。
今日から敵に振り回されず味方に愛を。
もちろんその味方とは
デザイナー仲間であり、友人のミュージシャンであり、
家族であり、そして、僕らの服を愛してくれるすべてのお客さんである。
そう、
Pコートを着てにやつき、
トレンチを着て眉間に皺を寄せて悩むあなたたちです。
もしその味方を傷つける敵が現れたら、
その時は持ち前の破壊力でナノパウダーにしてやりましょう。
[ 01.diary ] 2008年11月11日
すごく眠いが良い方向だ
東京から今戻った。
昨夜は非常に良い打ち合せが出来た。
楽しいぞ、来年は。
そのかわり今以上に忙しくなる事は必至。
でも、大丈夫。
Sanctumメンバーも力強いのが揃ったし、あとは僕の集中力が成功の鍵。
KAMMERの好調に水を差さぬ様、デザイナーが頑張らなくてなんとする。
来秋冬のコレクションにそろそろ取りかからなくちゃいかん。
いくつか大まかなデザインは上がっているが、
ここからの詰めでいつも遅れが生じる。
秋冬のサンプルアップには年末年始という大きな障壁が
ネバーエンディングストリーの“虚無"の様に迫り来る。
忘年会に新年会、それに惰性のただの飲み会。
ビートルズは一週間に八日分愛するそうだが、
僕は一週間に八日飲みに行こう。
毎年乗り越えてきた。
今年も乗り越えよう。
そうそう、今回の打ち合せの席で、元サッカー日本代表の岡野さんにあった。
非常に非常に紳士的な素敵な人だった。
デザイナー三人とモデル一人で囲んでの握手攻め。
プライベートの時間に失礼しました。
岡野さん、ありがとう。
[ 01.diary ] 2008年11月07日
自分のが無い。。
10808,10812,10818,10817.............
僕の分がすべて売れた。。。。
悲しいがうれしい。
うれしいが悲しい。
今日なんか、なじみのお客さんUさんに2品番奪われた。
でも、仕方ない。
奥さんが中日ファンだから譲しか無い。
もし奥さんが巨人ファンなら譲らなかった。
それにしても、今日も平日なのにコートが4着も売れた。
KAMMERに悪魔が取り付いた。
やはり、欲望を満たしたい時、
祈る相手は神様じゃなく悪魔だった。
きっと僕は何かを引き換えに持っていかれるんだ。
でもかまいません。
こんだけたのしく、気持ちのいい時間があふれるならば、
あなたの試練ぐらい受け入れます。
おそらくこの腰の痛み、それがそうなんでしょ?
さぁまだまだ売ります。
今年はしっかり在庫を作ったからね。
[ 01.diary ] 2008年11月06日
才能はほとんどが教育につぶされる
婆さんの49日で留守にしておりました。
今日から仕事してます。
相変わらずいとこの姉ちゃんの長男坊がかわいくて、
一日中ジャレてきた。
我が実家には尺八がたくさんある。
じいさんが師範だったから。
それを吹奏楽やってる従姉妹と吹いていると、
大人たちにお前も尺八吹いてこいと言われた長男坊は
ドタバタと僕のもとにやってきて、
『ねぇ〜、しゃちほこってどうやんの〜?』
とふて腐れたツラ下げてやってきた。
間違いを指摘すると、ニタ〜と笑って走り去った。
そして、玄関のマットで滑ってこけた。
その時の切ない顔がたまらなく面白い巨大2年生。
法事の移動のバスの中では得意の生き物クイズ。
『コブラの数百倍の強さの毒を持つくらげって何でしょう?』
答えは覚える事も出来ない難しい名前だった。
勉強が苦手だと言っていたが、
どうやら押し付けられる日本の教育に向いていないだけで、
もしかするとものすごい賢いのではないかと感じた。
そういえば幼稚園にいく前から長い恐竜の名前を完璧に覚えていた。
絵も劇的にうまいし、運動神経はひたすら良い。
このくらいの頃、苦手な数学や社会なんかを勉強させて、
多分、多くの未来の学者がその可能性をつぶされ、
全く興味も無い仕事をさせられてるはずだと思った。
あいつの可能性は僕ら親戚のおっさんで守ってやる。
[ 01.diary ] 2008年11月04日
言われちゃったね。
今、テレビで世界一忙しい建築家が言った。
『こんなに楽しい仕事をしているんだから、
これ以上の息抜きが必要と思いませんけど?』
最近聞いたおっさんの言葉で一番鼓膜にしみ込んだ。
洋服をデザインする事は楽しい。
洋服を売るのも楽しい。
でも、洋服を説得するのは楽しくない。
満足がいくまでしっかり作って、責任を持ってそれを売る。
このシンプルな行動をとってりゃ、
いつの日かさっきのおっさんと同じく僕も仕事が息抜きだと、
仙人の顔つきで言い切れるはずだ。
今まだ何かにとらわれているから、
悪魔の形相で何かを睨みつけてしまう事が多い。
でも、不思議な事に最近KAMMERで自分の作品たちが褒められて、
売れていく姿を見ていると、
今まで何を苦しんでいたんだろうと不思議になってきた。
そして、そういう心は良い波動で良いもののみを引き寄せる。
あれだけ人材で苦しんだのが嘘のように人が揃いだした。
これからの僕らの選んだ方法には人が最も重要になってくる。
ややこしい僕の独りよがりでの成長はもう限界である。
これからはチームでややこしくなる。
そして、言ってやる。
『仕事が楽しいんで休みなんかとったらストレスがたまりますんで』
[ 01.diary ] 2008年11月01日
満員御礼
すごかった。
今日は、すごかった。
12時の開店と同時に途切れる事無く19時までたくさんのお客さんが来てくれました。
そして、コートが売れまくりまして。
うふふふふ。
今夜の黒ラベルはさぞ格別の味となる事でしょう。
お供は疲れたのでピザハットの4シリーズです。
余談ですが、宅配ピザはピザハットが一番。
生地はもちろん古き良きパン生地。
戻ります。
それにしてもほんとに今年はコートが売れます。
少し作りすぎたかと思ったけど、この調子なら大丈夫。
いや、それどころか足りないかも知れない。
うれしい悲鳴は腰の痛みのそれとは違いメジャーコードです。
あまり良い噂を聞かないこの業界ですが、
そんなのどこ吹く風。
10月半ばからKAMMERバブル。
これもすべて、こんな偏屈な店にお越しいただく、
すべての物好きなお客様のお陰でございます。
愛してます。
世の中に流されずこれからも、皆様のために偏屈を拡大していきます。
来年はその始まりの年となります。
楽しみにして下さい。
今、この業界が抱えている不自然を取り除く物語が幕を開け増すぞ。
乾杯、黒ラベル!!!

