« 2008年12月 | メイン | 2009年02月 »
[ 01.diary ] 2009年01月27日
またやってくる。。。
春夏の生産はもうすぐ終わる。
といっても全部がKAMMERに揃うのは4月だけどね。
そしてまた桜前線と共にやってくる東京と大阪、2週間の祭典。
その2週間の酒を旨くするもまずくするも、
その前の2ヶ月が決めるのだ。
だからただいま腰痛と鼻風邪を我慢して、
まずいインスタントのコーヒーをすすりながら、
もうすぐお別れの寺町の事務所で、
昔使った真っ赤なフリースの余りを膝にかけてじっくり生地を吟味している。
しばらくはあまりあのカフェやあの飲み屋の前を通らない様に帰ろう。
最近、仕事が楽しい。
ずっと苦労していた人材にもようやく恵まれて来て、
なんだかすごく良い予感がする。
会社がチームになり始めている。
今までなかった雰囲気だ。
非常にうれしい。
でも、僕が良い物を作らなくちゃその推進力も弱まるから。
明日も事務所で一人頑張ろう。
[ 01.diary ] 2009年01月20日
星港夜
東京で暮らしている頃、恩師である某有名デザイナーに、
たびたびそのバーへ連れて行ってもらった。
仕事が終わると自分の部下でもない僕をしょっちゅう誘ってくれた。
代官山の交番から坂をおりたところにある、
異国の空気が立ちこめる赤いバー。
先日、東京の打ち合せの際、そこへ6年ぶりに顔を出した。
奥のソファ席に通された。
ここで僕のつとめていたブランドと
その恩師のブランドの合同忘年会をしたのを思い出した。
ソファはあの時のまま。
油断すると隣に有名人が座っていたり、
今や芸能界から追放されたあの太ったトンボにけんかを売られたりした。
そのバーで新しく出来た仲間と熱い言葉をつまみに酒を飲んで来た。
恩師は、今イタリアにいる。
フィレンツェで新しい作品を発表している。
世界が認めたデザイナーだ。
かつてロンドンでは第3の日本人デザイナーとして業界雑誌に紹介されていた。
あの人は今も僕のずいぶん先にいる。
男気の固まり。
中途半端な事を言うとめちゃくちゃおこられた。
赤いバーのカウンターで僕が東京へ出て間もないある日、恩師はこう言った。
『お前は将来きっとすごくなる、でもな、
俺はその時、もっとすごくなってるからな。』
その一言は、ハーパーソーダが5杯入っていた事を差し引いても、
僕を奮い立たせ、今もなお枯れない勇気をくれた。
今まで言われたどの言葉よりも僕が挑戦し続けている原動力となっている。
そして、恩師は本当にもっとすごくなった。
いつか、自分が何か成し遂げたと思ったら恩師を誘って旨い物を食いにいく。
その後は当然、赤いバー『星港夜(Singapore Night)でハーパーソーダを飲む。
今はまだ恩師に会いに行くわけにはいかない。
だから、今日も机に向かってあの日もらった勇気で絵を描いている。
[ 01.diary ] 2009年01月18日
gegegenoge

たびたび登場の従姉妹の姉ちゃんとこの巨大児。
今回の帰省でも再び登場。
我々が到着した時点でまたしてもすねていた。
何か悪い事してうちの親父にしかられたらしい。
すねております。こたつに8/9埋まっている。
頭の半分が出ていますが、それでもでかいすぎる。
でも、僕にはすべてを許す。
少しほっぺたをわさわさしたところ、やがてにやにやし始めた。
辛抱たまらず短い抵抗は終わり、大好きなしんごにじゃれてきます。
そこからはとにかく食う。
餃子を牛のたたきを次々と。
そして飽きると絵を描く。
そんな奴からプレゼント。
『しんご、これさ、俺もう飽きたからあげるわ』
かわいらしい紙袋に丁寧に包まれたプレゼント。
その場で明けようとすると、
『あ〜!後であけてよ!!!もうっ!!』
了解と言いながら隙をみて速攻開けてやった。
中には『水木しげる妖怪大図解』
名だたる有名妖怪の解剖図が。。。。。
『!!!!…はぁ。。。。。、おれさ、その本見るとさ、落ち込むんだよね。。。。』
プレゼントとは体の良い言い訳、
真相は、、、、、
テレビでファンになった鬼太郎。
あらゆる妖怪フェスに行きまくった彼はある日をもってその愛を憎しみに変えた。
テレビの鬼太郎とは全く違うオリジナルの鬼太郎。
喜び勇んでもって帰ったその図鑑の中に連なるおぞましい妖怪の解説図。
『こんなの鬼太郎じゃない。。。』
彼は泣いた。
恐怖と、生まれて初めて『裏切り』というものを知った。
一日も早くその悪魔の教典を手元から葬り去りたかった。
しかし、フェスで地団駄踏んでまで買ってもらったのに、
捨てるなんて言ったら父ちゃんにしばかれる。
考えた。良い方法はないか。
!!!!
そうだ、あいつにプレゼントすれば良い。
ぬりかべの大ファンのあいつなら、
きっとこの本を馬鹿みたいに喜んで受け取るはずだ。
そして思惑通り、僕はそれを受け取った。
しかし、そこで開封されるのは予定外だった。
表紙を見ただけで彼はうちの親父に叱られた時以上に落ち込んだ。
そしてやはり、彼はこたつに8/9身を隠し、何かぶつぶつつぶやきだした。
『あ〜あ。まったくしんごはさ。。。。
これで今夜も寝れないよ。。。。しんごのせいだよ、もう』
すまん、少年。
だが、わざとだ。
君は真剣だが、大人はそんな君を見て、そう、楽しんでいるのだ。
強くなれセンチメンタル巨大小学生。
お詫びに今度京都で大好物のシメサバをしこたま食わせてやる。
嘘つき。
先日、入荷連絡しますと書きましたが、
実は
カメラとパソコンをつなぐ線を無くしまして、
データ作れませんでした。
なので、まだ、送ってません。
ごめんなさい。
本日、ブルゾンのポケットから出てきました。
急ぎます。
そしてそうしている間に、本日、大量にlaluっ子が入荷しました。
カーディガン2種。
美しき細い持ち出しパンツ。
既に店頭に届きました。
そちらも合わせて早急に画像の制作を致します。
そして、なんとか来週中にはHP、そしてメールにて新作のご紹介を。
頑張ります。
[ 01.diary ] 2009年01月15日
現象の対義語は本質
一つ寒さのランクが違う。
やりやがる、京都。
さて、会議を終えて京都に戻った。
昨夜の会議は素晴らしかった。
3人のデザイナーと一人の音楽家、そして一人の舞台監督。
僕らは19時から1時まで代官山と中目黒で話し込んだ。
やがて来る一大事に向けて各々が少し不安を持っていたが、
やがてもやもやしていた霧が晴れ渡り、
一気に壮大な山脈が見えた様な気分になった。
昨夜のキーワード
現象の対義語は本質。
『本質を原動力にして、現象にとらわれた難民を救い出せ。』
なぜ僕らは洋服を作っているのか?
なぜ彼らは歌を歌っているのか?
It's soooooooo easy!!!!
『好きだから』
戦略だ、コンセプトだと情報を必要とするのは、
本質ではなく現象として洋服や音楽を受け止めているからだ。
おそらくそういう奴らは“本質的に”洋服や音楽を必要としていない。
でも、おしゃれだと思われたいなどと"現象的な"願望を抱き、
実際その音楽や洋服ではなく、それに貼付けられた情報だけを頭に詰め込む。
さらば、そういうむなしい旧世代の人々よ。
洋服が洋服に見えて来て、音楽が音楽として聴こえたら、
いつでも仲間に入れたげる。
[ 01.diary ] 2009年01月14日
いざ、代官山へ
現在、渋谷桜丘。
チェックイン完了。
19時に代官山に酒豪集合。
桜が咲くころに、今夜の酒が祭りにかわる。
だから、今宵も魔人の眉間にしわ寄せて、
まじめに酒を朝まで飲もう。
明日,京都へ帰ったら、引越の準備に取りかかる。
時間がない。
幸いそのおかげで嫌な事も忘れやすい。
品川駅に着いたとき、少し悲しい気分になったけど、
なんでだっけ?
ま、いいや。
風邪とセンチメンタルはビールでなおる。
[ 01.diary ] 2009年01月12日
極 寒
潔し、この寒さ。
魔人も震える京都の冬は本番を迎えている。
底冷えではない。
全部寒い。
脊髄まで風を感じる。
靭帯や心筋に気をつけて。
明日の朝までに顧客さんに新作のメールします。
新人、池之上 俊(21歳 独身)着用の春物パーカーです。
本日KAMMERデビューでございます。
体格の割に腰の低い若干男前。
接客が かたっ苦しいですが今月中にSanctumismを叩き込みますので、
見守ってください。
宜しくお願いします。
今日は成人式か。
僕は成人式の翌日に大風邪ひきました。
そのまま京都に帰られなくなり、
一般教養の授業単位喪失を覚悟した明け方に阪神大震災が起きました。
友人は甲南大の幼なじみに会いに行く途中に高速で地震に襲われ、
奇跡的に無傷だったんですが、
そのあとなんとかたどり着いた幼なじみの住んでいる学生寮の
寮長の息子さんが生き埋めになっていて、
それを全員で助け出そうとしたんですが、
彼は顔を失って死んでいたそうです。
今、京都も東京も名古屋も大地震がいつ来てもおかしくないと言われてます。
どの都市にも家族や友人がたくさん住んでいます。
何があっても彼らを助けられる様に、
しっかり働いておこうと思ってます。
[ 01.diary ] 2009年01月07日
本日より本格始動
2009年始まり始まり。
昨日までいろいろ年始の行事等で、本日より仕事にカムバック。
飲み過ぎのせいか、腰がちょっと具合が悪い。
年末年始のにぎわいが去った京都は閑散期の温泉町の様に静かで、
狭い道をしきりに車が通りはするが、それも週末には落ち着き、
花見のシーズンまで静かな日々が続いてくれると思う。
ようやく手帳が使える様になり、やたらと予定を記入しまくっているが、
デンマークで買ったお気に入りのボールペンのインクがなくなって来て、
もうすぐほかのペンを使わなきゃ行けなくなるのが悲しい。
とりあえず、きたる最大行事は4月の秋冬展示会。
今回はさらに周りとの共同クリエイションが増えるので、
やたらと打ち合せをしなくちゃ行けない。
今週末は京都にて先輩と僕と後輩で、
来週は東京で先輩と同級生と音楽家と舞台監督と打ち合せ。
旅費より怖い打ち合せの飲み代。
おそらくコート一型分の売上はすべてそのために費やされる。
それでも良い物が出来れば、楽しければ文句は無い。
話、少しかわって、
最近、感じている事。
何人かで集まって楽しもうとすると必ずそれをねたむ人間が現れる。
本当は仲間に入りたいんだろうが、それをするわけにはいかない、
もしくはする事が出来ない人々は、やがて僕らを批判する様になる。
僕らはいっさいその人たちを否定していないのに、
いつの間にか敵に仕立て上げられてしまう。
だから、思った。
やっぱり僕らは味方に注目してもっと楽しくなるしか無いんだと。
某有名起業家が次の時代はテレパシーだと言っているそうだ。
まだその文章を読んではいないが、決して馬鹿げた超能力談義ではなく、
こう理解した。
今の世の中、あまりにも人や物が言葉に汚染されている。
僕らはもっと人自体を、物自体を純粋に理解する必要がある。
そうすれば具体的にいちいち何かを言葉で説明する必要がなくなり、
正当な価値観によって素晴らしい環境が出来上がる。
僕にとってのテレパシーとは邪悪な情報から解き放たれた、
本来されるべき理解の事だと思う。
さて、そんな事をふまえて、
僕ら小さなブランドにとっては
あまりにも壮大な"計画"の企画書の制作を急ごうと思う。
[ 01.diary ] 2009年01月01日
2009年 "WE HAVE TO CHANGE!!"
昨夜はおとなしく新年を迎えました。
皆さんは酔っぱらいましたか?
昨年は一年中ドタバタとすぎて行きました。
今年はスマートに余裕をもって、風を切って歩いて行きます。
無理でしょうけど。。。
さて、今年の"宣言"をしておきます。
今年はオバマ大統領に1年遅れてのCHANGEの年に致しましょう。
このところ感じる我々デザイナーの創作意欲と、
お客さんが我々の作品を要求してくれる意欲、
その間にある"邪悪"から、
我々デザイナーと皆様お客さんを解放した自由な環境の構築を始めます。
データを気にしすぎた後手後手の商品構成のつまらない世の中に別れを告げて、
本来の洋服好きの作る洋服と、
本来の洋服好きのお客さんが集まる環境を
一緒に手に入れましょう。
号令に従順な日本人の中に偶然生まれてしまった
打開力のあるマイノリティー達で、
理想の新環境の構築を始めましょう。
我々デザイナーだけでは成り立たないのです。
我々のクリエイションに賛同してくれる皆様も共犯者。
アメリカの様な無秩序な国でさえ変ろうとしています。
ならば“変れる”などと悠長な事を言っている場合じゃない。
“変らなきゃ死ぬ"ぐらいで我々は行きます。
楽しむための危機感。
それが昨年の元旦に僕らにはまだ見えていませんでした。
今年、すべてに対してその危機感を持って我がlaluと、
その同盟軍たるブランド達、
そしてその国民たるお客さんを守るために、
死にものぐるいで侵略者から洋服を作る権利をまもっていきます。
それでは、今年も宜しくお願い致します。
有限会社Sanctum取締役/lalu designer
坂井真吾

