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[ 01.diary ] 2010年08月23日

深夜の嫉妬

大きな影響を受けた先輩がいる。

彼は今、イタリアでも名の通る巨匠だ。

先輩が今シーズン、いったいどんなデザインを世に送ったか、

気になってネットの波に乗って見に行ってみた。

見てしまった。

なんてかっこいいコートなんだ。

ちくしょう!

21歳の時、僕が憧れる洋服を創る人々と、

同じテーブルで夕食をとるようになってから15年、

その間で最も、いや、唯一影響を受けた“男”。

そろそろ作品引っさげて一度会いにいこうかと思っていたのに、

再び己の未熟さを痛感した。

僕が見て来た本物の洋服の伝道師達と同じ土俵でいつか戦いたいと思い、

5年を費やし修練して来たつもりだったが、

師匠はもっともっとすごくなっている。

いや〜やられた。

逃げ出すつもりではなかったが、

イタリアでガチンコ勝負をしていたブランドを離れ、

最前線から距離を置いて来た5年間、

やはり僕はぬるま湯につかっていたのか。。。

あんなにいろいろ経験させてくれた先輩達に失礼だったのだろうか。。。

本当に僕は今のままで良いのだろうか。

本当は否定されるのが怖くて、

先輩達と同じ戦場に乗り込むのをさけているだけじゃないのか?

こういう刺激を受けなきゃいかん。

だから、やっぱりそろそろ会いにいこう。

東京時代、さんざん可愛がってくれた大先輩。

結婚式にも飛んで来てくれたあの人に、

一杯おごらせていただきつつ、5年間の僕と、

今の僕と、未来の僕について話して来よう。

そして、メラメラと燃えている僕の野望を聞いてもらおうか。

お叱りも楽しみだ。

なんせ、僕がデザイナーになったのはあの人の一言のせいだから。

きっと一晩酒を飲むと、翌朝、僕はまた何かを手入れているはずだ。

身近な人間なら、僕がこんなに誰かにとらわれるの見た事が無いと思う。

それだけ、あの人の存在は僕にとって大きなあこがれであり、嫉妬の対象なのだ。

勝ち負けではなく、もっと素敵な、ずっと美しいなにがしだ。

興奮した午前三時。

そろそろ寝ないといけないのに、

あのコートとやる気がぐるぐる渦巻いて、眠れそうにない。

ちくしょう〜。でも、きっとやってやる!

楽しくなって来た。

投稿者 system : 2010年08月23日 03:02

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